特集

顧客のニーズを理解し
価値を提供─マーケター特集

商品が売れるための仕組みをつくる

さまざまな「職種」の転職動向や、採用担当者が注目するスキルなどを紐解いていく、Eight Career Designの特集コンテンツ。今回は、「マーケター」にフォーカスします。

マーケターの業務内容は多岐にわたりますが、端的に言うと「マーケティング活動を行っている人」です。その役割は「商品が売れるための仕組みをつくる」ことです。デジタルマーケティングという新たな手法が登場して、求められる領域は拡張していますが、顧客の「ニーズ」を理解し、そのニーズに応える「価値」を提供して、「利益」を上げることがマーティング活動の本質といえます。

ここからは、Sansan株式会社のデータ統括部門である「DSOC(Data Strategy & Operation Center)」によるデータ化と解析をもとに、「マーケター」にまつわる名刺データを分析していきます。

データ期間:2014年〜2021年3月までを対象
Eightでは、ユーザの名刺情報とプロフィールをもとに、過去に経験のある「マーケター」の種別を職種として振っています。

「マーケター」はどのようなキャリアを積んでいくのか?

まずは、Eightユーザーに多い「マーケティング」のスキルから見ていきます。

特筆すべきは「webマーケティング」が群を抜いて多いことです。顧客やユーザーの行動履歴を分析し、そこで得られたデータを基に戦略を実施〜検証する「webマーケティング」が多くのビジネスシーンで必要とされていることがわかります。

次いで、「マーケティング戦略」「ブランド戦略」のように、“ストラテジック(戦略的)”な領域のスキルを所有している人が多いことがわかりました。

下の図は「マーケター」にカテゴライズされる職種経験者の平均年齢を計算したものです。ここでいう「職種経験者」は、過去にその職種を経験していたユーザーも含まれます。

前回の「営業」特集ほど、平均年齢の傾向がわかりやすくは出ていませんが、縦軸の下のほうに行くに連れ、「マーケティングリサーチャー」「ブランド戦略」「広告宣伝」など、マーケティングの“手法”というより、より戦略的で経営の意思決定に近い領域のマーケティング活動です。つまり、動く予算が大きいことが予想されるので、平均年齢が高い(=裁量権がある)傾向にあると言えます。

次に見ていくのは、マーケター職の多いTOP10の業界における各職種の割合です。

どの業界にも「Webマーケティング」が多いのが特徴で、特にIT業界では顕著で、広告業界でも割合が高いことがわかります。

また、もうひとつ現れている特徴としては、小売業界や商社業界、アパレル・美容業界で「マーチャンダイジング」の割合が他業界より多いことです。「マーチャンダイジング(merchandising)」は、「商品政策」や「商品化計画」と訳されることの多い、流通業に特化したマーケティング用語です。アメリカ・マーケティング協会(AMA: American Marketing Association)では、マーチャンダイジングを「適正な商品またはサービスを、適正な場所で、適正な時期に、適正な数量を、適正な価格で、マーケティングすることに関する諸計画である」と定義しています。

自社の商品やサービスを消費者に販売するにあたり、その販売方法や価格設定を戦略的に設定するための活動なので、業界の特徴がわかりやすく出たと言えます。

業界間の移動は起きているのか?

わかりやすい業界間の移動はなく、「IT業界」への流入が圧倒的多いことがわかります。次いで多いのが、求められるスキルの近そうな「コンサルティング業会」。これまでのデータからもわかるように、いまマーケターがもっとも求められる主戦場は「IT業界」といって、間違いなさそうです。

マーケターのスキルはどのように応用することができるのか?

求められる業界の傾向が強く出ているなかで、それぞれの強みや独自性をどう出すのか?マーケターにとっては大きな「問い」です。言い換えると、マーケターとしてキャリアを積んでいくなかで、マーケターのスキルはどのように応用していくことができるのか?

ここでは、「マーケター」が持っている「マーケター」“以外”のスキルについて着目してみました。以下はそのTOP20です。

前回の「営業」特集では、「営業→マーケティング」のスキルの応用や職能領域の拡張がデータとして顕著でしたが、「マーケティング→営業」への職能領域の拡張があまり見られないという結果になりました。上位のスキルは「プロモーションプランナー」「コミュニケーションデザイン」「広報戦略」など、マーケティング活動をより立体的に展開していくのがスキルの掛け算で有用なようです。

採用担当者はどこを見るのか?

最後に「採用担当者はどういう人材を求めているのか?」を紐解いていきます。Eight Career Designのタレントプールにおいて、採用担当者が「マーケター」を探す時に、よく検索ワードしているキーワードをビジュアライズしたものです。

※Eight Career Designのタレントプールとは?
タレントプールは、採用したいユーザーを追加しておける採用候補者のお気に入り一覧です。候補者とつながっている自社社員ユーザーを確認できるほか、タレントプールに登録しているユーザーの転職意欲の上昇やプロフィールの更新など通知として受け取ることができるようになり、効果的に候補者にアプローチをすることができます。

文字が大きいものほど検索ボリュームがあることを示しています。ここまでのデータを裏付けるように、「web」「広告」「ec」「Seo」「運用」などが目を引き、「Webマーケ」群の企業からの需要の大きさがうかがえます。

次の群(ボリューム)を見ると、「営業」「コンサル」「アド」「リード」…などのキーワードから「営業経験のマーケター」、次いで「支援」「エンジニア」「ソフトウェア」…などのキーワードから「エンジニア経験のマーケター」という、2つの方向性が見えてきました。

このように、採用担当者の目に止まりやすい(検索されやすい)キーワードの組合せやかけ算を研究してみると、より出会いの確率が上がるかもしれません。ぜひ、ご自身のキャリアと向き合う時の参考にご活用ください。

  • 監修:臼井翔平(DSOC)/黒木裕鷹(DSOC)
    編集:瀬尾陽(Eight Career Design)

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