特集

システム開発・構築に
技術で貢献─エンジニア特集

さまざまな業界でDX化が進み、これから長期にわたって需要が高まる存在に

さまざまな「職種」の転職動向や、採用担当者が注目するスキルなどを紐解いていく、Eight Career Designの特集コンテンツ。今回は、「エンジニア」にフォーカスします。

「エンジニア」はどのようなキャリアを積んでいくのか?

「エンジニア」とは、工学に関する専門的な技術を持った実践者のことです。昨今では「エンジニア」という聞くと、IT業界においてプログラミング技術を利用してものづくりを行う技術者をイメージする方も多いと思います。仕事内容を端的に説明すると、クライアントのニーズをヒアリングし、要求に合わせてシステムの開発・構築を行うことです。その担当領域は明確に分かれていて、システムの設計からプログラミング、運用から保守・テストまでの各工程を担当します。

さまざまな業界でDX化が進むに伴い、IT人材不足によりエンジニアの需要は年々高まっています。エンジニアはこれから長期間にわたって、社会から必要とされる人材として働くことができる職業です。

ここからは、Sansan株式会社のデータ統括部門である「DSOC(Data Strategy & Operation Center)」によるデータ化と解析をもとに、「マーケター」にまつわる名刺データを分析していきます。

※データ期間:2014年〜2020年までを対象
Eightユーザの名刺情報とプロフィールをもとに、過去に経験のある「営業」の種別を職種として振っています。

まずは、Eightユーザーに多い「エンジニア」のスキルから見ていきます。

グラフを見た瞬間にわかるように「ITエンジニア」が群を抜いて多いです。次いで「システムエンジニア」、「テクニカルサポート」以下は大きく差はないようです。

先述のとおり、「エンジニア」と聞いて、「ITエンジニア」が真っ先に浮かぶ世間のイメージは、ある意味データが証明していると言えます。

とは言え、「ITエンジニア」が指す範囲も広く、この後も本テキストにおいてたびたび出てくるキーワードなので、その内容を少し説明しておくと、Eightでは以下のスキルを「ITエンジニア」に該当するユーザーとしています。

IT専門職, IT技術者, ソフトウェア開発, アプリケーション開発, webサービス開発, 情報技術, 情報処理, web技術者, web開発者……など

ソフトウェア全般の技術者ということが、なんとなく理解いただけるかと思います。

では、エンジニアはどのようなキャリアを歩むのかを見ていきましょう。下の図は「エンジニア」にカテゴライズされる職種経験者の平均年齢を計算したものです。ここでいう「職種経験者」は、過去にその職種を経験していたユーザーも含まれます。

「フロントエンドエンジニア」「サーバーサイドエンジニア」など、ソフトウェア寄りの職種は比較的平均年齢が低く、「セキュリティエンジニア」「情報システム」「IoTエンジニア」は年齢高めで、こちらは仕組み(社内システム・インフラ)をつくるようなハードハードウェア寄りと考えられます。

かつての「エンジニア」は、ソフトウェアからハードウェアまで、幅広く担当していた(せざるを得なかった)のですが、IT技術全般の普及により、より専門性が細分化されていったことが平均年齢の分布に影響しているのかもしれません。最近になって新たに生まれた肩書きや職種名もありそうなので、また機会を設けてこのあたりを考察していけたらと思います。

次に見ていくのは、エンジニア職の多いTOP10の業界における各職種の割合です。

特徴的な傾向を列挙していくと、
・電気製品業界はシステムエンジニアが多い
・通信業界はIoTエンジニア/インフラエンジニア/ネットワークエンジニアが多い
・ゲーム業界にはプログラマー/フロントエンドエンジニア/サーバーサイドエンジニアが多い
・商社業界にはテクニカルサポートが多い
といったように、業界ごとに求められる専門性がかなりはっきりと表れています。

また「IT業界」における「ITエンジニア」の割合の多さは特筆すべきもので、「IT業界」をより細かく分析していく必要がありそうです。以下は、IT業界におけるエンジニア職の多いTOP10の業界における各職種の割合です。ここまで詳細にしていくと、さらに傾向がクリアに見えてきます。

・デジタルコンテンツ業界にはフロントエンドエンジニア/アプリエンジニアが多い
・クラウド・フィンテック業界にはアーキテクトが多い
・ソフトウェア専門商社業界はテクニカルサポートが多い

クラウド・フィンテック業界は近年成長が著しいだけに、未整備な部分の構築、各種インフラとの連携など、アーキテクトの需要が高いのも納得です。

業界間の移動は起きているのか?

各業界でどのような専門性が求められているのかわかったところで、転職という観点で見た時に気になるのは業界の移動です。

ここでもはっきりと表れた傾向は、IT業界のボリュームとそこへの流入が圧倒的でした。では、「IT業界」の中ではどんなトレンドがあるのか?もう少し解像度上げるべく、深堀りを試みてみました。ここでは、トレンドよりはっきりと見るために、各業界間の差分のみを矢印として抽出しました。

ボリュームこそシステム開発業界が多いが、クラウド・フィンテック業界への流入が総じて多く、これは明確なトレンドと言えそうです。まさに、これからの伸びが期待される業界です。あと、もうひとつ見える傾向としては、クラウド・フィンテック業界やWebサービス・アプリ業界のような、「自社サービスを持っている」業界への転職をするという傾向もうかがえます。事業に成長にコミットしたいという欲求があるのかも知れません。

エンジニアのスキルはどのように応用することができるのか?

求められる業界の傾向が強く出ているなかで、それぞれの強みや独自性をどう出していくのか?身につけたスキルをどのように応用していくことができるのか?は、エンジニアとしてキャリアを積んでいく中で重要なトピックです。

ここでは、「エンジニア」が持っている「エンジニア」“以外”のスキルについて着目してみました。以下はそのTOP20です。

「業界間の営業の行き来」をビジュアライズ

「ITコンサルティング」がTOPに位置していますが、これは実は興味深い結果です。過去に公開した「コンサルタント」特集では、コンサルタントが持っている、コンサルティング“以外”のスキルではそこまで上位ではなかったのです。つまり「コンサルタント→エンジニア」はさほどスキルを応用しやすくなかったとしても、「エンジニア→コンサルタント」は十分に求められるスキルの応用だということがわかります。

また、「Webデザイナー」「プロジェクトマネジメント」「プロダクトマネジメント」あたりは、エンジニアとしての技術をデザインやディレクション力へとシフトさせているということが推測できます。

採用担当者はどこを見るのか?

最後に「採用担当者はどういう人材を求めているのか?」を紐解いていきます。Eight Career Designのタレントプールにおいて、採用担当者が「エンジニア」を探す時に、よく検索ワードしているキーワードをビジュアライズしたものです。

※Eight Career Designのタレントプールとは?
タレントプールは、採用したいユーザーを追加しておける採用候補者のお気に入り一覧です。候補者とつながっている自社社員ユーザーを確認できるほか、タレントプールに登録しているユーザーの転職意欲の上昇やプロフィールの更新など通知として受け取ることができるようになり、効果的に候補者にアプローチをすることができます。

ぱっと見てもわかるように、「PHP」「Java Script」「Python」「JAVA」プログラミング言語が目立ちます。エンジニアにおいては役割(肩書き)より、なにができる(どの言語を使えるかなど)ということがはっきりとわかります。

なにを強みとしていくのか、どの業界で働いていくのか、どちらを軸足としていくかで、選択肢が大きく異なりそうですが、いずれにしても「エンジニア」はその専門性の高さゆえ、弛まぬ学習と研鑽が求められる職種であることが改めてわかりました。

  • 監修:臼井翔平(DSOC)/黒木裕鷹(DSOC)
    編集:瀬尾陽(Eight Career Design)

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