出会いからイノベーションを生み出せるような環境をつくる。
Sansanが見据える未来とは

Sansan株式会社が3月11日に発表した「Sansan Plus」。クラウド名刺管理サービス「Sansan」の可能性を拡張する、この新たな事業戦略について二回にわたって紹介をする。第一回目は、事業とプロダクトを統括する二人が「Sansanが見据える未来」について語った。


2007年の創業からクラウド名刺管理サービスとして市場を切り拓いてきたSansan株式会社は、13年目を迎える今年、新事業戦略「Sansan Plus」を発表した。 Sansanは、名刺を検索することで、相手の電話番号や役職などの必要な情報が得られるサービスだ。それに加え、これからは、名刺をスキャンすることでビジネスに必要な情報が集まってくる世界が構築されるようになる。
この新サービスの構想から、事業戦略とプロダクト開発の両面において携わり、推進してきた二人がいる。西澤恭介と大津裕史だ。

西澤の仕事は、Sansan事業部の事業戦略を立て推進すること。それに加え、現在はプロダクトの開発も関連性をもちながら新しいビジネスをどう生み出し、ドライブさせていくかの戦略も考えている。 大津は、2018年、CPOに就任してから、SansanとEightそれぞれのプロダクトの方向性を描き提案している。また、Sansan事業部 開発部門の部長として、エンジニア部門の組織・仕組みの土台作りも行ってきた。西澤が事業戦略を立て、実行面でバランスを取りながら、大津が考えているプロダクトの方向性を汲み取り、共に積み上げていく。

重要な役割を担う彼らは、このSansan Plusの構想を通してどんな未来を見据えているのか。二人の話は、まず、会社のミッション「出会いからイノベーションを生み出す」をどう捉えるか、から始まった。

西澤と大津は2018年に入社と時期も近く、それぞれの立場で他部門と連携して事業を推進してきた。

「出会いからビジネスが生まれる」環境をつくる

西澤:Sansanは「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションを掲げています。このミッションが表す「出会い」は、人と人の出会いだけではなく、人とモノ、人とコトなどの出会いも含まれます。また、テクノロジーの進化によって、出会いが生まれる場所はオフラインだけではなくなるでしょうし、時間の概念も変わると思います。

では「出会い」というものを、これから私たちはどう表現するべきか。いままでは同じ空間で出会いの時間を共有するという概念だったと思いますが、その時間の概念を超えるケースも出てくるでしょう。そんな世界が当たり前になったとき、どのように未来を描いていくのかを考えなければならないし、そこがSansanのおもしろさだとも思っています。

Sansanのミッション「出会いからイノベーションを生み出す」

大津:私は、SansanとEight、どちらのプロダクトの未来も、この「出会いからイノベーションを生み出す」という言葉を軸に置いて考えています。特に、「出会い」よりも「出会いから」という言葉の質感を大事にしています。この言葉は「ビジネスの出会いから、私たちSansanがイノベーションを起こすんだ」とも解釈できるかもしれませんが、私はそうではないと思っています。

Sansanが向き合っているのは「出会いからイノベーション生み出せるような『環境』をつくる」ことです。例えば、A社のAさんとB社のBさんが出会い、両者が自分の携わっているビジネスや自身のキャリアの成長を加速させるその先に、イノベーションや良い変化が生まれる環境を作れるか。これまでは「名刺は交換して終わり」でしたが、他の同僚と交換したことがあるか、アプローチしたい会社と過去に契約があるか無いかなど、これらの情報を一枚の名刺交換をきっかけに知ることができたら、情報の精度がぐっと高まります。

この情報の精度を私は、「出会いの解像度」と表現しています。この出会いの解像度が高ければ高いほど、人の印象に残りやすく、より役立つようになるのではないかと。

最近関わり初めた社内イベントをきっかけに、名刺という一つの視点からプロダクトのことを考えるのではなくもっと広い視野で見なければならないと思い始めたという。

データを整理・統合し最適なデータにする、「Sansan Data Hub」がまさにその世界をつくろうとしているプロダクトです。点在するデータを集めてクレンジングして、正規化したデータを使って物事を進める。正しい分析から新しいビジネスが始まるわけです。私たちSansan自身も、どの業界に、どのぐらいのニーズがあるかなど、最初は情報が整理されていないところから始まりました。出会ってはいるけれど、一つひとつの出会いの解像度が弱いから、次につながらない。出会いの解像度をあげて、ビジネスが始まりやすく、イノベーションも生まれやすい環境をつくることは、「出会いからイノベーションを生み出す」というミッション実現に向けた取り組みです。

名刺には奥深い世界がある

大津:先程お話したことは、私たちがやろうとしていることの本質ですが、一方で、プロダクトはできるだけ最小限のコストであるべきだと思っています。プロダクトは事業のためにあるもので、事業がプロダクトのためにあるわけではない。つまりプロダクトはコストであるし、そのスタンスを忘れてはいけないと思っています。

西澤:大津がいま向き合っていることから、今後なにが出てくるのかな、という期待感があります。これまでの「名刺をスキャンしたら何かが始まる世界」から、これから始まる「名刺で検索するとなにかが始まる、なにか探せる世界」になることにワクワクしますね。

大津:例えば、Google は名刺で検索できないけれど、Sansanは名刺で検索ができる。これまでは、「名刺を検索する」ために名刺をスキャンしていたのに対して、これからは「名刺で検索する」ために名刺をスキャンをすることで、Sansanにしか実現できないことを提供していきます。

西澤:大津がいま話したのが、今回スタートした新たな私たちの構想「Sansan Plus」です。これまで自前で行ってきた名刺管理サービスに、他社のサービスをつなぎ、協力しながら進めていく仕組みを作ります。もはやSansan=名刺管理だけではなく、名刺を起点とした世界はさらに奥深いということを、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。

2020年3月に発表した「Sansan Plus」は、外部パートナーと連携し、名刺データを起点にさまざまなデータと連携できる。

大津:私たちの行っていることって、手段としては名刺管理なんだけれども、提供していることは便利な名刺管理だけじゃないなと。出会いの解像度を上げ、人や会社という単位のデータベースとしてしっかり持つことができる。それが私達が提供している価値だと思っています。その価値をより高めていくことで、これまで以上にビジネスが始まりやすくイノベーションが起こりやすい環境を作っていく。それが私たちのやるべきことだと思っています。

  • TEXT BY 青木真理子(BNL)
  • PHOTOS BY Kazuo Yoshida
  • EDIT BY 谷瑞世(BNL)
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